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酒呑のころ

 早いもので今年も残すところ一月半になってしまった。 

 毎年この時期は、年末にいろいろなところで催される酒器展の締切に追われるのです。慌ただしいなかではあるけれど、こうして毎年決まって展覧会への出品依頼をいただけるのは、ほんとにありがたいこと。

 ただ最近、ちょっとマンネリ気味に陥っていたので、今年はいろいろと新しい酒器の制作に挑戦してみました。

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 この形の酒呑は、福岡三越での個展に初めて出品したのですが好評だったので、いろいろと改良も加えつつ作り直しています。

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 最近使い始めたこの土は、非常に粗くてサクサクな土なので、可塑性には乏しくて結構神経を使うけど、今まで酒器を作っていた土と比べるとガラリと違った雰囲気に上がるので重宝しているのです。

 この新しいタイプの酒呑は、この後の酒器展に出品する予定です。感想などお聞かせいただけましたら有難く思います。

Works 4

 私にとっては非常に思い入れのある作品です。

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 緑釉鉢 第1回菊池ビエンナーレ「大賞」 受賞 2005年

 「大賞」というと1等賞のように聞こえるけど、実際は2等賞なので微妙なのですが、ちゃんと「大賞」と賞状にも書いてあるのでそう記しています。(笑)

 ロクロで挽いた形の上に泥を塗りつける泥刷毛目の技法を用いた作品です。 

 とにかく勢い!勢い! 右手にたっぷりと取った泥をオラ-ッ!と塗り付けていました。躊躇したら、それがそのまま表情にでるので、泥を塗り始めたらとにかくオラーッ!

 この受賞を機に、自分を取り巻くいろいろなことが変わってきた気がする。そんな作品です。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

Works 3

 作品紹介の3番目は、18日からの福岡三越さんでの個展への出品作品から。

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 緑釉水指 2018

 「萌生」のシリーズの一つです。萌え出でる若葉の瑞々しさ、力強さみたいなものを感じ取って貰えたら嬉しい限りです。

 水指を作り始めたのは5年くらい前からでしょうか。それまでは蓋つきの作品なんてほとんどやっていなかったから、胴体に合わせた蓋を作り出すという作業が、結構面白くてハマったことを思い出します。しかし、そこに付ける摘みで作品の印象が大きく変わることに気が付いてからは、どんな摘みを付けようかと思い悩むことが多くなって、遠ざけた時期もありました。 こんなことを思いながら、桃山期の水指を見てみると、実によく考えられた摘みが付いていることがよくわかるのです。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

次は福岡です

 来月、9月18日より福岡三越さんで個展をお世話になります。

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 九州では初めての個展になります。いまはただ不安しかないというのが正直なところ。

 初めての地ということで、どのような作品展開にしようか迷いました。今までやってきたことを復活して、自分史的な展覧会にしようとも考えたのですが、中途半端なことになってもいけないと思い、現在のシリーズである「萌生」を冠して展開することに決めました。

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 ともあれ、個展まで残すところあと僅か。 最後の追い込みで頑張っています。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

Works2

 この作品も大きな大きな思い入れのある作品です。

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 第50回日本伝統工芸展(2003年) 「緑釉鉢」 新人賞受賞作 

 2003年だからもう15年も前の出品作になります。 
この頃は何をやっても思うように行かないことばかりでした。試行錯誤を繰り返すものの、なかなか結果が付いてこなくてストレスをためてばかりいたことを思い出します。

 あるとき、ロクロを回転させながら櫛目を入れることを思いて、いろいろと繰り返すうちにたどり着いたひとつの形です。たしか、この出品作を取るために、合計30個くらいロクロを挽いたよなあ。。。 伝統工芸展に出品するために、当時はそれくらい作り込んでいました。

 それまでは、入選することが精いっぱいだったから、賞が貰えるとの報せを受けた際にはほんとに驚きました。それまで何かと厳しかった三越のN氏から「おめでとう」と電話を貰った際には、涙が止まらなくなってしまったことを今でもはっきりと憶えています。今となればいい思い出です。

 この作品はその後、兵庫県陶芸美術館に収蔵されました。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

スズキテツ

Author:スズキテツ
岐阜県多治見市在住の陶芸作家
スズキテツの日常と非日常。

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