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未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ展

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テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

とうしん美濃陶芸美術館3人展

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テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

東海伝統工芸展の今

 愛知県陶磁美術館ギャラリーにて、「東海伝統工芸展の今」を開催中。

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 これは、昨年春に愛知県美術館にて開催予定だった第51回東海伝統工芸展の作品を、愛知県陶磁美術館さんのご厚意により展示していただいているものだ。昨年春といえば、全ての美術館、博物館、おまけに百貨店までもが閉ざされてしまって、ほとんどの展覧会が中止に追い込まれてしまったことを思い出すが、東海伝統工芸展もその煽りを食らって展観できずにいた。これを陶磁美術館の伊藤総長のご厚意により、半年以上も経ってしまったこの時期ではあるが開催できることになったのだ。
 
 会場のスペースにより、全ての作品を並べることは困難となってしまったが、陶芸を中心に入賞、入選作を並べていただいている。来月、12日には第52回東海伝統工芸展の搬入で、その翌日には審査結果が発表されるわけで、ちょっと微妙な時期ではあるが、こうして作品を観て貰える場が出来たということは、我々出品作家にとっては朗報以外のなにものでもない。やはり、我々作家は一人でも多くの人に作品を観て貰ってなんぼ。そのためにずっと回を重ねてきた展覧会だから、どんな形であれこうして発表の機会ができたことに感謝したい。

 会期は28日の日曜日まで。この東海伝統工芸展をやっているギャラリーのみ、無料で入場することができる。一人でも多くの方に見て貰いたいものである。

テーマ : 工芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

出品作品から②

 三越さんでの個展への出品作品からパート2。

 今回は、新作の茶碗を多数出品する予定。

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 こちらは、最近やり始めた三彩のシリーズ。 薄緑、濃緑、褐釉と3色の塗り分けの三彩です。

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 薄緑が黄色に変わるだけで印象がガラリと変わる。私の釉薬は流れるので、こうして塗り分けた場合、下の釉薬に大きな影響を及ぼして来る。写真の感じで分かりにくいかもしれないが、真ん中に塗ってある緑は、二つとも同じ釉薬だけど、上から流れてくる釉薬の違いでこれだけの大きな違いが出てくる。これが趣しろいところだが、施釉する際の釉薬の厚みによって、大きな影響を受ける。施釉する際には、ほんとに神経を使った。

 茶碗は土の素材の質感が大きく影響する。だから陶芸家はいい土を必死になって探すのだ。最近、茶碗に使っているこの土は、実は随分と前に手に入れていたのだけど、その良さを出し切れずにいた。しかし、茶碗を本格的につくるようになって、やっとこの土の良さを引き出せるようになってきたと同時に、茶碗づくりが楽しくなってきた。

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 これは表面を木のヘラで削って模様を出している。ざっくりとした土だからできることであって、「萌生」のような大きなものを作る土でこれをやってもこんな感じにならない。

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 こちらも表面を木のヘラで激しく削って作りだしている。釉薬が流れて、表情をさらに豊かにしてくれている。

 いままで、茶碗を制作していると、どうも思うようにならないこと多く、思いとの乖離にどうにも作業が中断することが多かったが、最近になってやっと楽しくなってきた。松坂屋の個展の会場にいる際に、こんどはあんな茶碗を、こんな茶碗を作ってやろうと思いを巡らせていたけど、今回はその際の思いが色濃く出た茶碗です。

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 高台もいろんなことを考えながら削っている。たまに上手く削れたりすると、思わずオッと叫びを上げたくなる。それでも、後で見るとアレ?なんてことばかりだけど、まあそんなことを繰り返していくのだろう(笑)

 この土は、高台を削る際にも非常に調子がよくて重宝している。そして、灰釉を施釉するとこんな感じにになる。

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 この写真では少しわかりにくいかもしれないが、火色が結構出てくれて、緑釉とはガラリと違った雰囲気になる。

 今回の茶碗はこんな感じです。楽しんで制作しました。会場で手に取って見ていただけましたら幸いです。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

出品作品から

 三越日本橋本店 本館6階 美術特選画廊での個展まで4日になってしまい、何かと落ち着かない日々を送っている。

 今日は出品作品の紹介です。

 今回の個展のコンセプトも、ここのところのテーマである“草木の萌出る際の力強さ、瑞々しさ”で変わらない。でも、場所がなんといっても日本橋三越さんの画廊!このシリーズのなかではいままでで一番力の入った展覧会になりそうだ。

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 この作品は高さが67.5㎝ある。力強さ、瑞々しさをイメージして作っていると、どんどん大きなのが制作したくなってくる。突き抜けるような作品だ。皆が、あーっと驚いてくれるような。でも悲しいかな、不肖が使用している窯の高さではこれが限界。この限界のなかでも、如何にして強さを引き出そうかと思いながら制作した作品だ。

 そしてこちらも同じく「萌生」と題する作品。

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 今回は、大きなものと、これから大きくなろうとしてる若々しいもの、この対比を展観したくて、どうしたら効果的に展示ができるのか、思いを巡らせている。

 それにしても… もう少し窯が大きかったらなあ… 最近、いつもそう思っている。そしたらもっと大きな迫力のあるものを制作できるのに。

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 今回の作品も、ご覧のとおりかなり際どい状態で窯に入れている。少し向きが変わったら入らなくなるので、何度もやり直して窯入れをしているのだ。

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 毎度のことながらたいへんな作業なのだ。

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 今回の個展、力が入ってます!何卒ご高覧頂きたくお願い申し上げます。

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プロフィール

スズキテツ

Author:スズキテツ
岐阜県多治見市在住の陶芸作家
スズキテツの日常と非日常。

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