FC2ブログ

個展無事に終わりました

 松江一畑百貨店での個展が無事に終わりました。

 今回は、松江での個展が初めてであること、昨年暮れ26日から正月を挟んで2週間にわたる会期ということなど、何もかもが初めてのことで、どうなることかと心配していたけれど、なんとか無事に終えることが出来ました。

 松江までは飛行機で出かけました。朝8時の便しかなくて、当日は朝5時起床。。。

ichib.jpg

 それにしても、電車より圧倒的に早く到着出来て、しかも安価というのがスゴイ。

ichic.jpg

 出雲空港までは1時間、少し眠気を催したらもう着陸態勢に入っていてあっという間のフライトでした。

 ということで、百貨店開店前に到着してしまいました。正面玄関に着いて、改めて正月なのだと実感しました。

ichie.jpg

 そしてこの看板を見て驚いた! どえらいことになってるけど大丈夫かオレ。。。 そう思ってしまいました。(笑)

ichid.jpg

 会場には立派な花も添えて頂き、正月らしい雰囲気になりました。

ichii.jpg
 
 正月に開催するのに、何かよい副題は無いものかと探したのですけど、春隣ハルトナリと付けてよかったと思いました。春が直ぐそこまで来ていることを現す言葉で、ちょっと早い気もしましたが、来廊して頂いた皆さんがハルトナリっていいねとの言葉を頂きました。

 そして懸案だったギャラリートークも無事に終了。

ichif.jpg

 誰も来なかったらどうしよう・・・ なんて心配していたけれど、定刻が近づいたらあれよあれよと人が集まって来て感激ものでありました。陶芸の道を志した動機、そして私の仕事の思い、技法などについて話したのですが、なかには以前米子天満屋で個展をしたときにご縁を頂いた人が来てくれたりして、思っていた以上の集まりでほんとに嬉しく思いました。拝聴頂きました皆さん、ほんとにほんとにありがとうございました。

 松江は何といっても松平不昧公ゆかりの地で、茶どころだよとは聞いていたのですが、私が思う以上に茶の湯というものを身近に感じておられるところなのだなと感心してしまいました。兎に角、茶碗に対する興味が他の地と全然違う。

ichig.jpg

 ということで茶碗を中心にご縁を頂くこと多く、今回は新しい仕事のものをたくさん持って行ったのですが、頑張ってよかったと思いました。

ichih.jpg

 今回、百貨店の画廊の人達が、私の個展のために頑張っている姿勢がものすごく伝わって来て、それが嬉しかった。いろいろなことを心配して、メランコリーになってしまった時期もあったけれど、全てが拭い去られた気がしてホッとしています。

 何より、ご高覧いただきました皆さん、お世話になった皆さん、ほんとにほんとに有難うございました。感謝申し上げます。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

大切なものは

 先日お知らせしました東海伝統工芸展の搬入と審査会が無事に終わりました。

tokai503.jpg


 今年は新しい会場、しかも多治見市内での搬入ということで、出品者の数がガタ落ちするのではと危惧していたのですが、なんとか前年並みの出品者になりました。

tokai501.jpg
 
 それでも陶芸部会の出品者の数は少し減少。。。 この工芸を取り巻く景況感のなか難しいところなんでしょうか。

tokai502.jpg

 今年は陶芸部門では6点の作品が入賞。そのうち2人は、昨年の落選から見事に受賞!きっとその嬉しさは相当なものだろうと想像できます。

 それにしても、全く新しい搬入場所で無事に進むのか気を揉んでいたのですが、事故もなく終えることができてホッとしています。

tokai505.jpg

 入選した作品はヤマトさんの美術輸送にて一時保管書へ。4月23日の愛知県美術館での展示を待つことになります。

 それにしても忙しい、忙しすぎる。。。

 割とゆっくりと過ぎた1月だったけど、2月はワークショップがあったりいろいろであっという間に過ぎてしまった。なかなか落ち着いて仕事ができなくて辟易とすることが多かった。

tokai504.jpg

 いつも思うのだけど、こういうことに振り回されて思うように仕事ができなくなって、作品が悪くなっていくことが一番いけない。自分がここまで来れたのは、間違いなく伝統工芸展に出品し続けてきたから。ここで皆さんに作品を見て貰い、また多くの人と知り合い勉強の機会を与えて貰えたから、成長してこれたと思っています。 気が付いたら理事なんて立場になってしまって、いろいろな雑事に追われることになってしまったけど、やはりそこは恩返しと思って。。。

 でも難しいよなあ、ほんとは何ものにも邪魔されずにじっくりと仕事をしたいに決まっている。難しいよなあ、ほんとに。。。

 なにはともあれ、こうしてまわってくる展覧会に関わる事務仕事をきちんとできることも大事なのだろうけど、いいものを作り出そうとする努力を忘れてはならない。私が世に出す作品の方がもっと大事なのだ。だってそれが私の顔だし、後世に残っていくものだから。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

あたらしいムーブメント?

 またすっかり更新が滞ってしまいました。

 大学に講師に行っていた際の教え子が出品しているというので出かけて来ました。

ishoken.jpg

 多治見市陶磁器意匠研究所の卒業制作展です。その教え子は大学で陶芸についての一通りを学んだあと、こちらに進んだのですが、その成長に驚いた。それもそうだけど、何よりこの卒業制作展の内容の濃さにただただ驚いてしまった。

 作品ひとつひとつの完成度は、どこかで見たようなもの、所謂イショーケン的な雰囲気な作品が多々見受けられるのだけど、それぞれがなかなかの完成度を持ち、そして決められたスペースのなか、どのようにして見せるかをよく考えて展示されている。それが薄暗いなか効果的な照明の相乗効果と相まって、会場のなかの雰囲気が実に清々しいものに私には感じられたのです。

 それにしても限られた時間の中で、よくぞここまで作れるように成長するものだと驚いてしまった。私も大学で講師をしていたことが何年かあるけれど、いったいどんな教え方をしてるのだろうと気になって仕方がなかった。出品しているなかには、海外から来て制作している人もいるようなのだけど、きっとそういう人たちの姿勢が大きく影響を与えているのではと思う。

 久しぶりに見た意匠研究所の卒業制作展だったけど、現代の陶芸界を見たときに、個々の卒業生の活躍は明らかにひとつのムーブメントとして浸透しているのだと感じた。ひと昔まえ、私たちがこの世界に踏み入れたころは、先ずは桃山陶ありき、全てがそこから始まっていて、作家も「桃山を超える」とか、「桃山陶の生まれたこの地に生まれて、先人の偉業に思いを馳せながら云々」、個展の会場には必ずこんな文言を見つけたものだが、彼らをみていると同じこの美濃という土地にいながら、全く別次元で制作をしているのだという空気を強く感じた。おそらく彼らに桃山陶のことを聞いてみても、何も知らないのだろう。卯花墻という国宝の茶碗がこの地で焼かれたなどということも知らないのだと思うし、別に興味もないのだと思う。

 ひとつのムーブメントを作り上げているかのような彼らだが、その動きはいつまで続くのだろう。会場にはギャラリー関係者も多々来ているようで、自分の作品をシンガポールに持って行ってもらえると喜んでいる学生の声をチラリと聴いたりした。卒業制作の作品をいきなりそんなステージに上げて貰えて、学生にしたら狂喜乱舞する思いなのだと思うし、意匠研究所にしても有難いことなのだろう。昨今、いろいろな作家が現れるなか、この学生を取りあげたギャラリーさんには、一つのビジネスとして終わらせず、ずっとその面倒を見て行って貰うようにお願いしたいものだ。

 とにかくいろいろと考えさせられる展示で、いろいろと勉強させられた思いだが、 最後にこんなことがあったので。。。

 じっと食い入るように作品を見ていたら、その作者の女の子が近づいてきて話しかけてきた。

          「陶芸がお好きなんですか?」

 ただただ笑うしかなかった。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

年末余白少なき折から

すっかり更新が滞ってしまいました。そして気がつけば今年も最後の週に突入してしまい、残りはあと僅か。

こんな年末の慌ただしいなか、あるところへ行って参りました。

2016122501.jpg

多治見市モザイクタイルミュージアム。

2016122502.jpg

藤森照信さんの設計によるものです。
神長官守矢資料館に秋野不矩美術館、近江八幡のラコリーナ、藤森先生の作品が大好きで色々と見て来ましたが、まさかその手による建造物が多治見に出来るとは思わなかった。

タイルを作る際の原料になる土の山をイメージしているのだとか。表面に塗られたモルタルがその雰囲気を盛り上げています。それにしても、それをそのまま建造物にしてしまうところがほんとに面白い。

2016122503.jpg

ゆっくりと下った先にある入り口はこんな可愛らしいもの。

2016122504.jpg

階段を登って4階を目指すのですが、上に行くに従ってその幅が狭くなっている気がするのですが…

2016122505.jpg

その4階にある常設展示がこれ。天井の吹抜から入ってくる自然光と相まって素晴らしい空間となっているのです。銭湯の壁に貼ってあったモザイクタイルを剥がして持って来たものとか、私たち昭和生まれには懐かしいタイルを貼った風呂や流し台などが展示されています。

先ずは何より、入館者の多さに驚いた。広い駐車場があるのですが、ほとんどいっぱいでなかなか駐車できないほど。何か近くで行事でもあるのだろうかと疑念を思いながら、入館してみたらなかは人でいっぱい。最近、これほど入館者の多い美術館など見たことがないから、ただただ驚いてしまいました。

2016122507.jpg

それにしても、展示のされ方が変わると、展示物もガラリと変わって見えるという好事例を見た気がしました。展示されているものはタイルなんだけど、なんだかすごく新鮮に見えました。粘土山を模したその建物、モルタルをそのまま塗り付けたような壁面は何れも雰囲気を盛り上げてくれて、展示物の良さを再発見させてくれるのです。館長さんが、陶芸家に見て欲しいと繰り返しておられたけど、その理由が分かった気がしました。

201612259.jpg

さてさて・・・ 今年も1年ありがとうございました。今年はまさかまさかの日本陶磁協会賞の受賞に、日本伝統工芸展の鑑査を務めるなど、不肖にとりましてはびっくりするようないい年になりました。昨年の伝統工芸展での受賞からの流れを絶やすことなく、いい流れでこの1年を過ごすことができました。
この流れを生かすも殺すも私の頑張り次第。やって来る年も突き進んで参りますのでどうぞよろしくお願いします致します。

そして、相変わらず滞ることの多いこのウェブログですが、こちらもどうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

再び上京

年に何回くらい上京するのだろうか

160801

その時々にそれぞれの思いがある。

しかし、これほど重責を感じながらの上京は初めてだ。

昨年の夏から、自身を取り巻く環境が大きく大きく変化しているけれど、まさかこんな日が来るとは夢にも思わなかった。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

スズキテツ

Author:スズキテツ
岐阜県多治見市在住の陶芸作家
スズキテツの日常と非日常。

リンク
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ