花開蝶自来
いよいよ個展まで2週間になってしまった。

“食器を中心にして” DMにこう謳ってしまったからもう逃げられない。
皿や鉢など料理を盛る器はいいのだけれど、これを取り分ける小皿の類はやはり5客揃えて1組としたいところ。これをきちんと揃えるのが結構大変なのです。
ともあれ残り僅かなこの期間、窯焚きを繰り返す毎日です。
さて、今回の主題である「花開蝶自来」、以前にも記したように良寛さんによるものです。

花無心招蝶 花 無心にして蝶を招く
蝶無心尋花 蝶 無心にして花を尋ねる
花開時調来 花開く時、蝶来る
蝶来時花開 蝶来る時、花開く
吾亦不知人 吾れ また人を知らず
人亦不知吾 人 また吾れを知らず
不知従帝則 知らずして帝の則りに従う
花はどんなふうに咲こうとか、匂いを出そうとかそうした特別な意図なく、自然のまま季節の移り変わりの中で花を咲かせます。そこに蝶も特別な意図なく自然に集まってきて蜜を吸い、羽を休めていきます。
誰かに気に入られようと、自分を作り上げたりする必要などない。自分らしく努力し続けていれば、自然と人が集まってきて必ずいつかは報われる。こんなふうに云っているのではと私は解釈しています。
私ごとながら昨年は最悪の年でした。何もかもが上手くいかなくなってしまってたいへんな年でした。作品づくりの上においても、何かをしなくてはと気持ちばかり焦って苦しい時期が続きました。
そんなとき、この良寛さんの詩が身に染みました。
要するになるようにしかならへんのです。
焦ってみてもなるようにしかならへん。

どんなに頑張ってみても等身大。
それならばと基本に返って食器を中心にした展覧会とすることを思い付いたのです。
「花開蝶自来」-食器を中心として- こんな思いを込めた展覧会なのです。

“食器を中心にして” DMにこう謳ってしまったからもう逃げられない。
皿や鉢など料理を盛る器はいいのだけれど、これを取り分ける小皿の類はやはり5客揃えて1組としたいところ。これをきちんと揃えるのが結構大変なのです。
ともあれ残り僅かなこの期間、窯焚きを繰り返す毎日です。
さて、今回の主題である「花開蝶自来」、以前にも記したように良寛さんによるものです。

花無心招蝶 花 無心にして蝶を招く
蝶無心尋花 蝶 無心にして花を尋ねる
花開時調来 花開く時、蝶来る
蝶来時花開 蝶来る時、花開く
吾亦不知人 吾れ また人を知らず
人亦不知吾 人 また吾れを知らず
不知従帝則 知らずして帝の則りに従う
花はどんなふうに咲こうとか、匂いを出そうとかそうした特別な意図なく、自然のまま季節の移り変わりの中で花を咲かせます。そこに蝶も特別な意図なく自然に集まってきて蜜を吸い、羽を休めていきます。
誰かに気に入られようと、自分を作り上げたりする必要などない。自分らしく努力し続けていれば、自然と人が集まってきて必ずいつかは報われる。こんなふうに云っているのではと私は解釈しています。
私ごとながら昨年は最悪の年でした。何もかもが上手くいかなくなってしまってたいへんな年でした。作品づくりの上においても、何かをしなくてはと気持ちばかり焦って苦しい時期が続きました。
そんなとき、この良寛さんの詩が身に染みました。
要するになるようにしかならへんのです。
焦ってみてもなるようにしかならへん。

どんなに頑張ってみても等身大。
それならばと基本に返って食器を中心にした展覧会とすることを思い付いたのです。
「花開蝶自来」-食器を中心として- こんな思いを込めた展覧会なのです。
いよいよ
雪~!
あとひと月
立春近しとはいえまだまだ寒い日が続きます。
久しぶり登場のこのお方・・・
仕事に使うお湯を沸かすためにストーブに火をつけたところ、ここがいたくお気に入りのご様子。

個展まで残すところひと月になってしまいました。
今回、こんな仕事をしています。

タタラに印を押しまくってます。

前にも記しましたが、ある漢詩をテーマにしています。良寛さんの・・・

この良寛さんの詩に関しては、私の思いも含めていずれじっくりと触れたいと思っております。
そしてこの陶印、土の塊を彫って作ります。

「花」。 これくらいの画数なら、まだ易しいのですが、

ここまで来るとちょっとたいへん。
詩に必要な文字数を全て彫ろうと思うと結構な手間暇を要します。以前からあたためていたこととはいえ、なかなかこの仕事をする時間的な余裕がありませんでした。それならばと、名古屋芸大の教え子にアルバイトを依頼したところ、喜んで引き受けてくれました。肩の凝る面倒な仕事ですが、気持ちよくやってくれました。
講師を辞めてちょうど1年になります。最近はすっかり学生たちと触れ合うことがなくなってしまったけれど、通っていた頃が少し懐かしく思い出されたのでした。
久しぶり登場のこのお方・・・
仕事に使うお湯を沸かすためにストーブに火をつけたところ、ここがいたくお気に入りのご様子。

個展まで残すところひと月になってしまいました。
今回、こんな仕事をしています。

タタラに印を押しまくってます。

前にも記しましたが、ある漢詩をテーマにしています。良寛さんの・・・

この良寛さんの詩に関しては、私の思いも含めていずれじっくりと触れたいと思っております。
そしてこの陶印、土の塊を彫って作ります。

「花」。 これくらいの画数なら、まだ易しいのですが、

ここまで来るとちょっとたいへん。
詩に必要な文字数を全て彫ろうと思うと結構な手間暇を要します。以前からあたためていたこととはいえ、なかなかこの仕事をする時間的な余裕がありませんでした。それならばと、名古屋芸大の教え子にアルバイトを依頼したところ、喜んで引き受けてくれました。肩の凝る面倒な仕事ですが、気持ちよくやってくれました。
講師を辞めてちょうど1年になります。最近はすっかり学生たちと触れ合うことがなくなってしまったけれど、通っていた頃が少し懐かしく思い出されたのでした。