今年も一年ありがとうございました
2020年が終わろうとしている。
コロナ禍。。。 今年はこの一言に尽きるのではないだろうか。
松江の一畑百貨店での個展から始まった私の2020年、帰りに飛行機の中で、自分が風邪気味だったのでマスクをしていたことを憶えているけれど、まさかこの後、どこへ出かけるのにもマスク無しでは考えられない生活がやって来るとは夢にも思わなかった。
その後、感染拡大を始めた新型コロナウィルスは、あらゆるところで猛威をふるい人の動きを止めてしまった。博物館や美術館も休館し、驚くことに百貨店までもが凡そ1か月ほど休店することとなってしまった。この時期に、個展を予定していたのに開催できなくなってしまった仲間がたくさん居たことを思い出す。私がお手伝いしている東海伝統工芸展も開催中止することとなってしまい、まさに私たち作家にとっては発表できる場を奪われてしうこととなってしまった。
私の名古屋松坂屋での個展も、丁度こんな折だった。本来なら5月13日からだったのだけど、閉店の煽りを食らってこの会期での開催は中止となってしまった。でも幸い6月に開催することができたからよかったのだが、図録を作成していたので会期が変更した旨をシールを貼って訂正したことを思い出す。それでも私は開催出来たからよかったのだ。
しかしその後、第2波と云われる感染拡大はあったものの、夏から秋にかけては落ち着きを取り戻した。お陰で、日本伝統工芸展も無事に開催することができた。そして、これと会期を同じくしていたのが日本橋三越での個展だった。日本伝統工芸展には、こうした文化催事を待っていたとばかりに多くの人が駆けつけて、心配になるくらい密な状態。これを見た人が階下の不肖の個展を見に来てくれたから、人の流れが途切れることなく、ほんとに多くの人に見て貰うことが出来た。しかし、慣れないマスクをずっとして、ソーシャルディスタンスなどと云われるものに気を遣っての在廊は兎に角疲れた。でも、先ず先ずの結果でほんとに有り難く思った。
もうひとつ大きな煽りくらったのがNYでの展覧会だ。これは何年も前からの話で、もちろんNYへ行くつもりでいたから楽しみにしていたのだけど、まさかこんなことになるとは思わなかった。おまけにNYへの便数激減から輸送料が高騰、結構な額を支払う羽目になってしまった。でも、ギャラリートークをZOOMで行ったのは貴重な体験であり、あちらの方々の興味の深さが分かってたいへん趣しろいものだった。私の仕事を紹介いただく映像を作っていただいていたのだが、これをバックにあちらのキュレーターさんが、織部や志野を中心とした桃山文化、その後の荒川豊蔵からの流れを英語で説明いただき、これを一所懸命に聞いておられる姿はたいへん興味深いものだった。まさにボーダレス、日本の市場がどうのこうの云われるなか、これからはこういう時代なんだと痛感した時間でもあった。
それにしても相変わらず忙しい1年だった。一時はどうなってしまうのかという大きな大きな不安しかなかったのだが、終わってみれば悪い1年ではなかった。いまこうして思えることを何より先ずありがたく思う。お世話になった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
来年は、またまた忙しい1年となりそうである。3月の柿傳ギャラリーに始まり、5月は岡山天満屋、これは秋に福山と米子にも巡回することとなっている。そして、もう一つ大きな大きな話が舞い込んで来ている。このコロナ禍の状況下、こうして話を貰えることに感謝。ほんとに有り難い限りだ。頑張って参りますので、来年もどうぞよろしくお願い致します。
コロナ禍。。。 今年はこの一言に尽きるのではないだろうか。
松江の一畑百貨店での個展から始まった私の2020年、帰りに飛行機の中で、自分が風邪気味だったのでマスクをしていたことを憶えているけれど、まさかこの後、どこへ出かけるのにもマスク無しでは考えられない生活がやって来るとは夢にも思わなかった。
その後、感染拡大を始めた新型コロナウィルスは、あらゆるところで猛威をふるい人の動きを止めてしまった。博物館や美術館も休館し、驚くことに百貨店までもが凡そ1か月ほど休店することとなってしまった。この時期に、個展を予定していたのに開催できなくなってしまった仲間がたくさん居たことを思い出す。私がお手伝いしている東海伝統工芸展も開催中止することとなってしまい、まさに私たち作家にとっては発表できる場を奪われてしうこととなってしまった。
私の名古屋松坂屋での個展も、丁度こんな折だった。本来なら5月13日からだったのだけど、閉店の煽りを食らってこの会期での開催は中止となってしまった。でも幸い6月に開催することができたからよかったのだが、図録を作成していたので会期が変更した旨をシールを貼って訂正したことを思い出す。それでも私は開催出来たからよかったのだ。
しかしその後、第2波と云われる感染拡大はあったものの、夏から秋にかけては落ち着きを取り戻した。お陰で、日本伝統工芸展も無事に開催することができた。そして、これと会期を同じくしていたのが日本橋三越での個展だった。日本伝統工芸展には、こうした文化催事を待っていたとばかりに多くの人が駆けつけて、心配になるくらい密な状態。これを見た人が階下の不肖の個展を見に来てくれたから、人の流れが途切れることなく、ほんとに多くの人に見て貰うことが出来た。しかし、慣れないマスクをずっとして、ソーシャルディスタンスなどと云われるものに気を遣っての在廊は兎に角疲れた。でも、先ず先ずの結果でほんとに有り難く思った。
もうひとつ大きな煽りくらったのがNYでの展覧会だ。これは何年も前からの話で、もちろんNYへ行くつもりでいたから楽しみにしていたのだけど、まさかこんなことになるとは思わなかった。おまけにNYへの便数激減から輸送料が高騰、結構な額を支払う羽目になってしまった。でも、ギャラリートークをZOOMで行ったのは貴重な体験であり、あちらの方々の興味の深さが分かってたいへん趣しろいものだった。私の仕事を紹介いただく映像を作っていただいていたのだが、これをバックにあちらのキュレーターさんが、織部や志野を中心とした桃山文化、その後の荒川豊蔵からの流れを英語で説明いただき、これを一所懸命に聞いておられる姿はたいへん興味深いものだった。まさにボーダレス、日本の市場がどうのこうの云われるなか、これからはこういう時代なんだと痛感した時間でもあった。
それにしても相変わらず忙しい1年だった。一時はどうなってしまうのかという大きな大きな不安しかなかったのだが、終わってみれば悪い1年ではなかった。いまこうして思えることを何より先ずありがたく思う。お世話になった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
来年は、またまた忙しい1年となりそうである。3月の柿傳ギャラリーに始まり、5月は岡山天満屋、これは秋に福山と米子にも巡回することとなっている。そして、もう一つ大きな大きな話が舞い込んで来ている。このコロナ禍の状況下、こうして話を貰えることに感謝。ほんとに有り難い限りだ。頑張って参りますので、来年もどうぞよろしくお願い致します。