FC2ブログ

出品作品から②

 三越さんでの個展への出品作品からパート2。

 今回は、新作の茶碗を多数出品する予定。

8_R.jpg

 こちらは、最近やり始めた三彩のシリーズ。 薄緑、濃緑、褐釉と3色の塗り分けの三彩です。

202009202.jpg

 薄緑が黄色に変わるだけで印象がガラリと変わる。私の釉薬は流れるので、こうして塗り分けた場合、下の釉薬に大きな影響を及ぼして来る。写真の感じで分かりにくいかもしれないが、真ん中に塗ってある緑は、二つとも同じ釉薬だけど、上から流れてくる釉薬の違いでこれだけの大きな違いが出てくる。これが趣しろいところだが、施釉する際の釉薬の厚みによって、大きな影響を受ける。施釉する際には、ほんとに神経を使った。

 茶碗は土の素材の質感が大きく影響する。だから陶芸家はいい土を必死になって探すのだ。最近、茶碗に使っているこの土は、実は随分と前に手に入れていたのだけど、その良さを出し切れずにいた。しかし、茶碗を本格的につくるようになって、やっとこの土の良さを引き出せるようになってきたと同時に、茶碗づくりが楽しくなってきた。

17_R.jpg

 これは表面を木のヘラで削って模様を出している。ざっくりとした土だからできることであって、「萌生」のような大きなものを作る土でこれをやってもこんな感じにならない。

15_R.jpg
 
 こちらも表面を木のヘラで激しく削って作りだしている。釉薬が流れて、表情をさらに豊かにしてくれている。

 いままで、茶碗を制作していると、どうも思うようにならないこと多く、思いとの乖離にどうにも作業が中断することが多かったが、最近になってやっと楽しくなってきた。松坂屋の個展の会場にいる際に、こんどはあんな茶碗を、こんな茶碗を作ってやろうと思いを巡らせていたけど、今回はその際の思いが色濃く出た茶碗です。

2020009201.jpg

 高台もいろんなことを考えながら削っている。たまに上手く削れたりすると、思わずオッと叫びを上げたくなる。それでも、後で見るとアレ?なんてことばかりだけど、まあそんなことを繰り返していくのだろう(笑)

 この土は、高台を削る際にも非常に調子がよくて重宝している。そして、灰釉を施釉するとこんな感じにになる。

9_R.jpg

 この写真では少しわかりにくいかもしれないが、火色が結構出てくれて、緑釉とはガラリと違った雰囲気になる。

 今回の茶碗はこんな感じです。楽しんで制作しました。会場で手に取って見ていただけましたら幸いです。

テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

スズキテツ

Author:スズキテツ
岐阜県多治見市在住の陶芸作家
スズキテツの日常と非日常。

リンク
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ